「静岡まつり」の大御所花見行列は、家康公が家臣を引き連れ花見をしたという故事に基づく。75年に渡る生涯の内、3分の1を静岡市で過ごした家康公。その長寿の秘訣は食にあったとも言われている。
郷土史家でもある「華」の店主・成澤さんによれば、その土地でできた旬の食材を好んで食べたそうで、地元を愛する家康公の姿が浮かんでくるようだ。有東木のワサビや、初夏から旬を迎える折戸なす、興津鯛と呼ばれた甘鯛は静岡県の一級品。献上品として食された。徳川水軍の主力が伊勢から持ち帰り広めたとされる混ぜ寿司は、江戸時代後期の静岡の文献に記述されるほど評判だった「長門鮓」と呼ばれるちらし寿司の元とされる。この歴史から誕生した「静岡ちらし」もぜひ味わってほしい。
掲載内容は2018年2月取材時の情報に基づいています。最新の情報は各施設にお問い合わせください。 ※金額はすべて税込みです
家康公も気に入り門外不出とした、静岡市北部の有東木(うとうぎ)で栽培するワサビを使用。白米に鰹節とワサビをのせた「さびめし」や葉っぱの天ぷら、佃煮や漬物などで味わえる。ワサビ商品も販売。
施設名 | うつろぎ |
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お問い合わせ | 054-298-2900 |
住所 | 静岡市葵区有東木280-1 |
営業時間 | 10:00〜15:00、土日祝9:00〜16:00 |
定休日 | 第3火曜休 ※5月上中旬・年末年始も休み |
座席 | 40席 |
駐車場 | 10台 |
歴史ある古民家で、数々の書物を読み家康公にも造詣が深い店主が文献に基づいて再現した、15品以上の料理を月2回提供。家康公が好んだ地のもの、旬のものを当時のレシピで味わえる。
施設名 | 戦国語り部カフェ 華(はな) |
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お問い合わせ | 054-258-3771 |
住所 | 静岡市駿河区小坂1673 |
営業時間 | 11:30~13:00頃 |
定休日 | 第2・4月曜のみ営業 |
座席 | 定員20名 |
駐車場 | 7台 |
昭和5年創業。静岡駅前で87年営む老舗。焼津港で朝水揚げされた魚をその日のうちに提供する。甘めのおぼろを散らした「静岡ちらし」は、まずはそのまま、次にたっぷりのワサビと、最後はワサビ醤油で味わって。
施設名 | 驛前松乃鮨(えきまえまつのずし) |
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お問い合わせ | 054-251-0123 |
住所 | 静岡市葵区御幸町9-3 |
営業時間 | 11:00〜21:00 |
定休日 | 水曜休 |
座席 | 91席 |
駐車場 | 契約Pあり |
築地や沼津港から毎日厳選して仕入れ。静岡市の寿司屋や懐石料理店で修業した2代目が腕を振るう、東部では数少ない静岡ちらしの提供店。海と山の幸が15種ものり、酢の効いた酢飯とのバランスも絶妙だ。
施設名 | 藤すし(ふじすし) |
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お問い合わせ | 055-971-4649 |
住所 | 三島市広小路町1-20 |
営業時間 | 16:30~24:00 |
定休日 | 日曜休 ※月曜祝日の場合、日曜は営業し翌日休み |
座席 | 60席 |
駐車場 | 契約Pあり |