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● ● ● ● ▼ それは、ある冬の日の夕方の出来事。
「・・・ん!?」 男は視線の先に何かをみつけた。
「おおぉ〜っ!!いいもんみぃ〜っけ。」 男の名は与平。
「へへっ、こいつはラッキーだぜ!」 与平がみつけたのは、誰もいない自転車に
「チャンス、チャンスっと・・・♪」 鼻歌まじりに自転車へと近づき、
「オジサン、なにやってんの〜?」 突如、ふたりの子供が現れたのだ。
ちっ・・・。ジャマがはいりやがった(汗) 子供の名は、一郎と次郎。
「アハハハハ おじさんはホラ、タンス屋さんだよ〜。」 与平は慌てて自転車後部にくくりつけられた木の箱を手にした。
「はぁ?タンス・・・? これって紙芝居じゃん。なぁ次郎。」 子供のするどいツッコミに
ち・・・。どっちだっていいんだよ。 与平は心の中でつぶやいた。 「ねぇ、オジサン、紙芝居みせてておくれよ。」
「は?」
「だって紙芝居屋さんだろ?」
「だからタンス屋って言ってんだろ。」
「どう見たって紙芝居屋さんだよ。なぁ次郎。」
「ちっ・・・。わかったわかった。
「やったな、次郎。」
むかーしむかし、あるところに男の子がいました。
「ハイおしまい! ホラホラ、早く帰ぇりな」
「なんだよ、それ〜。」
・・・くそぅ、うるさいガキどもめ(汗)
「もう一回やってよ!おっちゃん。」
ダメだこりゃ。
男はついにバッグをあきらめた。
覚えてやがれっ!!
カーッ ペッ 完
山田さんは泣いても泣ききれません。 ・・・いや顔は笑ってますが。
悪者を撃退した勇気ある少年達、 まさしく感動の物語だったわ。
第三話へつづく ▼ |
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