||| ホバークラフト
[ HoverCraft ] |||
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ホバークラフト(HoverCraft)という言葉は、
じつは英国のブリティッシュ・ホバークラフト社の商標で
「Hover/その場で浮上して静止する」+「Craft/乗り物」
という意味からつくられた造語。
正式には“Air-Cushion Vehicle(ACV=エアクッション艇)”
と言うんだよ!!
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発明は1952年。イギリスの電気技術者クリストファー・コッカレルという人が、
自分のボートのスピードを上げようと、水の抵抗を減らすためにいろいろな工夫をした結果、
艦体を水面から浮かせることを思いついたらしいんだ。

仕組みは上のイラストのように、下部の開いた艇体の下に圧縮した空気を押し込むことで浮上し、
プロペラなどの推力を使って前進するようになっているよ。
つまり、浮上しているから水面の抵抗を受けず高速に航行できるんだ。
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そして ホバークラフトのもうひとつの魅力はなんといっても「水陸両用」なこと!!
平坦な場所であれば、水上に限らず、砂浜や草原、雪上でも走れちゃうんだよ。



そんなこんなで、ホバークラフトはその走破性と機動力から、
世界中で軍事用や災害用としても活躍しているよ。
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ちなみに日本では、波が荒い外洋に囲まれているという地形的要因から、
なかなか実用的な利用は少なく、唯一、大分空港〜大分市内の別府湾を運行する
「大分ホバーフェリー」が旅客ホバー航路として残っているだけなんだよ。

「大分ホーバーフェリー」
あとはレース用やレジャー用の小型ホバークラフトが
日本国内に約1000基ほどあるらしいよ。
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