■■■ ネイルの歴史 ■■■

ネイルの歴史はじつはとても古く、紀元前の古代エジプト時代にさかのぼります。
この時代につくられた王族のミイラには、爪が着色されていたとのこと。
一説によると、位の高い古代エジプト人は皆、ヘンナ染料で赤褐色に爪を染めていたようで、
王や王妃は真紅、そして身分な低くなると薄紅といった具合に、
地位を色の違いで表していたようです。つまり、当時は男の人もネイルをしていたということです。
また紀元前の中国でも古くから、爪を染めるという習慣があったようですよ。

その後、本格的にネイルが始まったのは中世のヨーロッパ。
メイクアップとともに、ファッションの一部としてパリを中心に世界へと広まっていきました 。

そして、現在のようなネイルカラー(ポリッシュ・エナメルなど)が誕生したのが、
1920年代のアメリカ 。
そう、じつは自動車塗装用のラッカーが、その原点。
自動車が大量生産される時に必要になった速乾性のラッカーが、
いまのネイルカラーとして応用されていったようです。
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そして日本では平安時代、
「つま紅」と呼ばれる鳳仙花(ホウセンカ)でつくられた染料で爪を染めていたと言われ、
その後、江戸時代にも遊女たちを中心に爪を染める習慣があったようです。

そして、今のようなエナメル系のネイルカラーが本格的に入ってきたのは1970年代。
(実際に日本に伝えられたのは明治40年頃のようですが)
アメリカのハリウッド女優たちがその流行発信地と言われ、
徐々に一般に普及し、現在に至るようですよ。

へぇ〜!昔は男の人もマニキュアをしてたんだ〜っっっ!! 
そう!その「マニキュア」という言葉も本当は「爪のお手入れ」という意味。
ラテン語で「マヌス(手)」「キュア(お手入れ)」のことを意味しているんです。
つまり日本でマニキュアといえば、ネイルカラーのこととして理解されているけど、
本当は広い意味でのネイルケアのことを意味するんだよ!