この「学研電子ブロック」は、
「学研」と「電子ブロック機器株式会社」というふたつの偉大な会社が
提携したことが爆裂ブームのはじまりなんだよ。
●
●
●
■■■ 学研 ■■■
「1964(昭和39)年、学研マイキット発売」
学研マイキットは配線はスプリングを曲げ、リード線の先を差し込むタイプの実験キットでした。
発売当初のボディは紙製。その後、木、プラスチックと変化。
最終的にできる回路の数で20、50、80、100、150,200の6種類になった。
最盛期には年間5万個を出荷したヒット商品!!
●
●
●
■■■ 電子ブロック機器製造株式会社 ■■■
「1964(昭和39)年、
電子ブロック機器製造株式会社、電子ブロック(DRシリーズ)生産開始」
電子ブロックは当初、名古屋にある電子ブロック機器製造が
開発→生産し、主に関西を中心に販売していました。
そして昭和40年代は「マイキットVS電子ブロック」の構図だったのです。
[初期型のDRシリーズに続き、SRシリーズ、さらにSTシリーズと進化]
●
●
●
が!しかし!!
「子供たちに電気に対する興味を与えたい!」という
素晴らしい理念のもと、この2社が業務提携することに!!
▼
■■■ 学研+電子ブロック機器株式会社 ■■■
「1972(昭和48)年、学研と電子ブロック機器製造株式会社が提携」
「学研電子ブロック」として、SRシリーズ、STシリーズを発売。
●
●
●
▼
「1976(昭和51)年、学研電子ブロックEXシリーズを発売」
1.黒を基調としたデザインの一新
2.アンテナブロック、バリコン、CdSが本体ケースに固定
3.モールス用の電鍵もブロックに装着
4.電池を006P-9Vから単三乾電池4本へ
この「EXシリーズ」こそが
日本中の小中学生の間に爆発的ブームを巻き起こした電子ブロック!!
当時、超高額玩具だったのにもかかわらず、
月に1万台以上の売上げを記録したのです。
▼
「1981(昭和56)年、FXシリーズ発売」
その後、さらに機能や装備が進化したEXシリーズの後継機「FXシリーズ」を発売。
●
●
●
しかし80年代に入ると、ICゲームなどの登場により売上げも次第に鈍化。
電子玩具の主役も、ゲームウォッチやファミコンへと変わってしまいました。
子供たちは自分で作り出す回路よりも、出来合いのゲームを好むようになり、
電子ブロック離れをしていったのです。
▼
「1986(昭和61)年、電子ブロック全シリーズ生産終了」
そして残念ながら、学研電子ブロックは市場から静かに撤退していったのです(泣)