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● ● ● ● ● ● ● ● ▼ 俺は路地裏で客を待っていた。 「・・・ん!?」 俺の名は茂夫。この界隈では通称“シゲ”で通っている。 「・・・あの。」 一時間ほど前から、俺のことを横目で見ては、 ・・・この女は、クロだ、と。 「あのぉ・・・。」 「いらっしゃい。何か?」 「あの、ここへ来れば売ってもらえると聞きまして・・・。」 俺の鋭い勘は見事に的中した。 「シラけ鳥、飛んでいく、南の空へ」 「ミジメ ミジメ」 見事、合い言葉もクリアした。 そう、この危険な商売をはじめてから、 この言葉を知っている人間以外にはブツを売らないと・・・、 「で、どの位 欲しいんだね?」 「・・・1kgほど。」 ・・・な、何?・・・1キロだと? そう、初めて出会ったときから 一体、この女は何者なんだ・・・。 俺はすばやく女に、ブツを渡した。 「・・・まいど。」 「どうも。」 女は軽く会釈をすると、 「・・・できる。」
完
山田さんにそろそろ怒られそうです。 ・・・いや、顔は笑われておりますが。 まさに謎が謎を呼ぶ それにしても主演のシゲさん・・・ ああぁ〜!
第四話へつづく ▼ |
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