「軍事兵器」か、はたまた「宗教的道具」か。
凧はアジア・ヨーロッパで古くから作られ、一説によると源流は中国と言われているんだけども、じつは、その本当のところの起源は不明なんだよね。しかし有名なところでいくと、紀元前2世紀頃、漢の武将・韓信がたこを敵陣の空にあげてその距離を測ったとの伝説があるんだ。
その他にも軍事目的として、大凧にカゴをぶら下げて人が乗り込み敵陣を視察したり、日本でも戦国時代までは、味方に自分の位置を知らせる道具にしたり、敵が包囲する城の中から、はたまた堀を隔てた城の外から、凧に密書をつけて飛ばしたりと、とにかく凧は遊びの道具としてではなく「軍事兵器?」として実用されていたんだよ。
また軍事目的以外では、「厄よけ」なんかにしていたとも言われているよ。凧は空高く飛び、糸が切れると遠くに飛び去ってしまうので、凧に災難を託し厄よけとして使用していたらしいんだ。
とにかくそんな凧のルーツは、一般的には「中国→東南アジア→南太平洋諸島→アジア大陸→ヨーロッパ→アメリカ・・・」と伝わったとされているんだ。そして、日本へは「中国から→朝鮮半島を経て→日本へ」きたとされているよ。
しかし!しかし!話はややこしくなるけれど、じつは紀元前4世紀にギリシアのアルキュタスが、友人プラトンの肖像を描いたカイトをつくって揚げたのが始まり!なんていう説もあるんだ。一体、どれが本当?と言いたくなるけれども、そんなこんなで「起源は不明」とされているんだよね。
とにかく!遊びとしての凧あげは、日本でも西洋でも17世紀に入ってから!日本では江戸時代に、まずは大坂でたこ(いかのぼり)が流行り出し、大きさや華美を競い合ったそうだよ。そして、一気に江戸にも伝わり、たことして大ブレークを起こしたというわけなんだ。この流行り具合といったら、「たこ禁止令」がでるほどだったらしいよ。
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