西伊豆のご当地グルメ
しおかつおうどん
しおかつおうどんとは
西伊豆の伝統的な保存食「しおかつお(塩鰹・潮鰹)」をふりかけ状にして、茹でたうどんにかけ、ネギ、のり、ゴマ、カツオ節などをのせ、だし醤油をよく絡めていただく。風味豊かなしおかつおの味がしみてきて、箸をすすめるほどに美味しさが増す一品。さっぱりとしているので、食欲のない時やお酒を飲んだ後のシメにもぴったり。
トッピングに温泉玉子をのせるお店もある。
うどんのほかにも、お茶漬けやラーメン、そば、寿司など、西伊豆エリアと沼津・三島方面を合わせて約30軒のお店で、しおかつおを使った料理が味わえる。
しおかつおうどんの歴史
西伊豆の田子港は、良質のカツオがたくさん水揚げされ、カツオ漁で栄えた漁師町であり、カツオ節の名産地。「しおかつお」はカツオを丸ごとじっくり塩に漬けこんで、ゆっくりと乾燥させたもの。現在では西伊豆でしか作られていないこの地域ならではの伝統的な保存食で、古くから身近な食べ物として親しまれてきた。航海安全と豊漁豊作・子孫繁栄を祈願し、ワラでお飾りを付けた「しおかつお」を飾ったり、縁起の良い食べ物としてお正月の神棚に「正月魚(しょうがつよ)」という名前でお供えされる。三が日を過ぎると神棚からおろし、みんなに振る舞われる。薄切りして焼いた後、ごはんにのせてお茶漬けにしたり、お吸い物にしたり、甘酢漬けにしたり、サラダにかけたりと、工夫次第で多彩な味が楽しめる。
西伊豆ってどんなところ?
西伊豆といえば“夕陽のまち”。派手さはないけれど、心がほわっと温まり、どこか印象的な風景が続く。ゆっくりと海に吸いこまれていく夕陽、のどかな港の景色、風情ある町並み。誰もが心にしみる風景に「おかえり」と言われているような、ちょっと照れくさくも温かい空気が漂うまち。ノスタルジックな気分にひたりながら、ここでしか出会えない風情と味をぜひ堪能してみて。
西伊豆しおかつお研究会の歩み
そんな「しおかつお」を通して西伊豆のまちをもっともっと元気にするために、2009年7月に地元の有志により立ち上げられた「西伊豆しおかつお研究会」。さまざまなイベントに参加し、「しおかつお」を使って西伊豆をPR。2011年からは「B-1グランプリ」に参戦。2012年の地域支部大会「関東・東海 B-1グランプリ in 甲府」では第4位に入賞。
ますます盛り上がる「西伊豆しおかつおうどん」は、伊豆の発展を担う大注目株!