
コンピュータウィルスは、コンピュータ用に設計、作成された不正プログラムの一種です。
コンピュータウィルスは、メールやダウンロードファイル、フロッピーディスクなどからコンピュータに潜り込み、データを破壊したり、コンピュータに異常な動作をさせたりします。そして、インターネットのホームページや電子メールを介して感染していきます。
特に近年、メールの添付ファイルやHTMLメールを利用して感染していくコンピュータウィルスが蔓延しています。
感染経路について、詳しくは「 ウィルスって?(2)」で勉強しましょう。
■主なウィルスの種類

最近は、このような種類の呼称をまとめて「ウィルス」と呼ぶことが多くなっています。

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「ウィルス」 |
他のファイルに自分を埋め込むタイプ。フロッピーディスクやCD-ROMに潜んでいてユーザがプログラムを実行すると同時にパソコンに感染します。
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「トロイの木馬」 |
トロイの木馬は、有名なギリシャ神話に基づいてつけられた名前で、その名の通り「面白いゲームがあります」などと偽ってユーザに実行を促し、活動のチャンスを狙うウィルスです。
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「ワーム」 |
最近猛威をふるっているウィルスのほとんどがこのタイプです。
ワームは、他のファイルに寄生することなく、メール、ホームページ、不正アクセスといったネットワークを使って自分の分身をばら撒いていきます。ワームの意味は「這い回る虫」です。まさに名前通りの厄介者です。 |
■ウィルスはどこからやってくるの?

ウィルスの感染経路は様々です。
例えば・・・
電子メールから。
CD-ROMから。
ホームページを見ただけで。
社内LANに繋いだら。
インターネットに接続しただけで。
どんなところにも入り込んでくるのがウィルスです。
主な感染源は電子メール。添付ファイルを開かなくても、メールを見ただけで感染してしまうウィルスもあります。
電子メールだけでなく、ホームページに感染するウィルスもあり、感染したページを閲覧しただけで感染してしまうこともあります。また、最近では、インターネットに接続しただけで感染してしまうウィルスも出回っています。
■ウィルスがもたらす被害

パソコンに保存されているデータを破壊する
画面の表示を勝手に変えたり、意味不明な文字を表示する
アドレス帳にある友人にウィルス付きメールを勝手に送信する
デスクトップにあるデータを盗んでばら撒く
システムを起動不能にする
他のシステムに攻撃を仕掛ける
などなど、ウィルスの種類によって被害は様々です。
ウィルスに感染してしまうと、元通りに戻すまで多額のお金と時間を費やすことになる上、他人のコンピュータも破壊してしまうことがあります。被害者だと思っていた自分が加害者になってしまうのです!
ウィルスに感染しないよう、きちんと予防をし、正しい知識を身につけることが大切です。
■こんな症状がでたら要注意!

パソコンが起動しない
起動に時間がかかる
パソコンが突然終了、再起動する
動作がやけに遅い
エラーが頻発する
メモリ不足というメッセージが頻発する
ファイルが破壊、削除されている
などなど、ウィルスの種類によって症状は様々です。
「ウィルス予防と対策」ページでウィルス対策について勉強しましょう。
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